「キレイになりたい」という気持ちは、人間の根源的な情熱と言えるのではないでしょうか。 また、衣・食・住という人間生活の基礎にあっては、それはまさに衣と装いに属する「生活実学」の対象そのもの。 短期大学が「実学」を教授する場であるとするなら、この根源的な情念を学問の領域まで昇華することは我々の責務であると言えます。
本学はファッションデザイン教育において、70年の歴史があります。 しかし、私は現代のファッションを取り巻く状況から、「ファッションという概念は、一段と統一された美を求めている」と考えております。 部分的に、例えば衣服だけ、では美しいファッションが完成しないことは明白。 髪の毛からつま先のネイル、人間の内面、環境にいたる迄の、トータルに見る視点がそこには必要なのです。 我々が「美容ファッションビジネス学科」を新設した所以もそこにあります。
本学は、従来の衣服中心のファッション部門教育から統一教育へ転換し、全体と各部門の良好な相互作用を教育制度に取り入れたいという狙いをもっています。 たしかに、統一的な教育に2年という時間が短いのではないかという声も届いており、十分性が期しがたいことは事実でしょう。 しかし、統一的なファッションを学び、実践し、部門へ回帰するというプロセスに迫ることこそが重要だと考えます。 そのエキスを知ることがファッションの魅力を知る入り口になることを期待しております。
東筑紫短期大学学長
室井 廣一
最終改定日:2005年9月26日