世界の染色の旅 [I]
−タイ山岳民族の染色工芸 (3)−

大原 信代


はじめに

この十数年の間にタイは大きく変化している。 タイの国や国民にとっては近代化の波により生活が豊かになることは喜ばしい事なのかもしれない。 しかし、それにともない個々の民族における異なる自然環境や社会環境から生まれた独自の文化の一つである”民族衣裳”にも近代化が反映されてきている。 前稿において『伝統文化の継承ということは、単に民族衣裳のの継承ということだけにとどまらず、 他のもろもろの文化とのかかわりあいにおいて成り立っていることを忘れてはならない。』と述べた。

本学”研究紀要”第25号において、タイの山岳民族のカレン族とアカ族を、さらに第26号ではリス族の染色についての調査報告を行った。

引き続き訪ねた山岳民族の中で一番近代化の影響を受けているように感じられた、モン族の村の調査報告を行う。


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