東筑紫短期大学保育学科学生の就職指導の現状と課題

しの木 勝・矢野 正人・中島 俊介高井 真夫・藤澤 こずえ


はじめに

今の高等学校の教育現場では、どうしても大学受験用の科目に重点が置かれ、知識偏重型のつめ込み教育がなされがちである。 特に、保育者、保育現場で必要とされる芸術科目や家庭科などには多くの生徒はなかなか目を向けにくい現実がある。 そのため各保育者養成校においては、将来保育者を目指す意欲的で心豊かな生徒を確保しようと、入試制度の見直し、高等学校との連携、教育内容の充実など多くの分野で多岐にわたって改革を行い、素質と志のある生徒を確保することにしのぎを削っているのが現状と思われる。 しかし、このような状況下にありながら出口である学生の就職・進路問題については、就職担当者や就職(指導)課の教職員の指導に頼る傾向も強く、就職・進路問題への組織的取り組みが養成校自身の今後の評価に結びつく重要な問題であるにもかかわらず、そのことを認識している教職員は、現実問題として少ないようにも思われる。

学生の就職・進路指導においてどのような情報を提供し、アドバイスを行い、学生を支援していくべきなのか。 一方、学生は教員に対して、どのような就職・進路指導を期待しているのか。 そして、学生側からの声を教職員は、自己点検・評価として素直に受け止め、それをどのように就職・進路指導に活かしていけばよいのであろうか。

高齢化社会、少子化社会の次代を背負う学生たちを社会に貢献できる健全な職業人・社会人に育成すること、これは紛れもなく養成校側・採用側双方に課せられた社会的責任ではないだろうか。

本論においては、本学保育学科生の就職状況、就職・進路指導の現状、具体的な取り組み、今後の課題等について報告させていただき、そのことで就職指導課としてのあり方を再確認し、今後の学生の就職・進路指導に役立てたいと考えている。 また、他の養成校との意見交換、情報交換ができればと考えている。


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