現在、デフレが世界を覆いはじめている。 当初デフレは1990年以降のバブル崩壊によって起こった日本固有の現象であると思われていた。 しかしIMFによると現在デフレは香港、台湾、ドイツに広がり、欧州全体、アメリカでもその影響が懸念されている。 これは工業化社会が終焉の兆しを見せ、知識社会が到来したとの指摘も多く聞かれる。 モノから知識に価値が移りつつある。 日本は知識社会に十分対応できず、特に長い間日本の基幹産業であった製造業は、モノあふれと安い人件費を武器とする、中国をはじめとしたアジア諸国に追い上げられて苦しんでいる。
次なる基幹産業を模索しなければならない時代に入っている。 次なる社会である知識社会の特質を持つ産業の一つがソフトウェア産業であると考えられる。 本稿では知識社会の特質とソフトウェア産業の実態、さらに日本の高等教育機関である大学のソフトウェア教育の実態について調査してみる。